カーネーション

「カーネーション」について

母の日ではお馴染みのカーネーションは、英名をcarnation 学名Dianthus caryophyllusでナデシコ科ナデシコ属の多年草です。別名オランダナデシコ、ジャコウナデシコ、オランダセキチクなどと呼ばれています。 徳川家光の時代にオランダから伝来したと書物にも書かれています。

カーネーションの切花

私が、花屋で働くようになった頃(1968年)の切花のカーネーションはコーラルと言う品種の赤いカーネーションが主流で、今のような大輪ではなく、ナデシコの花を八重咲きにした様な今のスプレー系の花のような物でした。 市場で下調べをする時は、ガクの部分を親指と人指し指で軽くつぶすようにした物です。この動作は、花持ちの状態を調べるためで、夏場のカーネーションは花持ちが悪く3日くらいで眠ってしまたからです。(眠る=花がしをれてだめになる事を花屋は眠ると言っている。金魚草は泳ぐ) とにかく、花持ちの悪さは相当なものでしたね。

カーネーションの花持ち

エチレンガス(りんごや、私たちの手のひらからも出ている)が植物の老化を促進させるため、花はその開きを早めたり、落花させたりします。 1978年にSTS(チオ硫酸銀錯塩)が開発され、STSはエチレンの発生の抑制作用がありあるため、カーネーションにこの液体を吸わせることで、眠りや、しおれを防ぐことができ、カーネーションの花持ちは相当長くなりました。 1980年代の前半には実用化され,すべてのカーネーションが出荷前にSTSで処理をされる用になりました。 今では当たり前に、この処理がされていますが、1980年代のカーネーションの出荷箱には「STS前処理済」のステッカーが張ってあり、処理されたカーネーションと処理されていないカーネーションの差別化もしていました。

エチレンガス

エチレンガスはあらゆる植物に作用します。キウイフルーツをビニール袋に入れ、その中にりんごを入れるのは早くキウイフルーツを熟させるためのことはご承知の通りです 。秋から冬にかけて花屋の店先に、姫りんごと、お花をアレンジしたものを見かけま す。色と形がかわいいからといってこの組み合わせはNGです。前出の事を知ったフローリストなら絶対にしない行為ですね。フルーツ屋さんで花を販売している事は有っても、花屋がフルーツを売らない訳はここにもありました 。

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